星がひとつ巡る夜

ようこそ、宵星の森へ。

今宵は、

新たな星めぐりが始まる夜。

にぎやかに 奏でる祝祭の音もなく、

誰かに 新たな日のお祝いを告げることもありません。

ただ、静かに。

宵星の森には、まどろみを帯びた風が

ゆるやかに 通りすぎていきます。

そこへ、

まだ名のない やわらかな風が

木の枝のあいだを

そっとなびかせていきます。

なにかを新しく決めなくても、

なにかを強く誓わなくても、

星は巡り、

風はめぐり、

日々は常に続いていきます。

森の扉をひらいたとき、

こころの片隅に

小さな光の雫が灯るのなら、

それだけで、

今宵は 満ち足りているのかもしれません。

宵星

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