土のともだち、見えないはたらきもの

湿り気を帯びた土の中は、種にとって 何時までも心地よいところだ。

宵星の森は、種が動くのを、今かいまかと 待ちあぐねている。

でも、種はちっとも動かない。

静かな地中に 聞こえる音は、種のまわりをカサコソ進む、

見えないはたらきもの。

土のともだちでもある、この小さな 見えないはたらきものが

歩んだあとは、フカフカであたたかい空気が、すき間を埋める。

芽は、フカフカふとんでお休み中。

宵星の森は、ゆっくりと、急がずに待っている。

宵星

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です